秋風や・・
高島市、北部の午後は少し寒い空気で、秋を一層感じさせているような時間でした。
秋風やむしりたがりし赤い花 一茶
長女を疱瘡で失い、墓参りに行く途中の句だそうで、「赤い花」がその切なさをより深め
ている・・一句。
悲しく切ない一句ですが・・先人の生きるという思いは、今現在と比べると格段に深く、
物事や生きると言うことを見つめて暮らしていたように思われます。
寿命も短く、行動範囲も狭かったであろう・・一茶の時代・・。それでも、今よりもきっと、
感慨深い日々で、自然を人間を見つめていたように思います。
ちょっと、午後からは昨日までと違った肌寒い秋の中で、心にも少し秋が入り込
んで、何気なく「ふと」思うことでした。