おいさで漁
高島市北部、海津大崎にて
追い叉手(さで)漁(おいさで)
春になり岸辺付近で群をつくっているアユを、カラス等の羽を付けた棒で、さで網を持つ受け
手の方へ追い込み漁獲する方法です。
花びらが琵琶湖面に集まります。波に揺れて綺麗な文様を創り出します。
最後の最後まで・・・琵琶湖へせり出す桜木のステキなお土産ですね。
高島市海津大崎の桜も落下し、人の行き来も寂しくなる頃・・この「おいさで漁」が
5,6人のチームで漁獲されている光景が
見られます。
今日の画像も、午前中の不安定な天候がなくなり、午後の一時は日差しも強くなり
南側に面している大崎桜の湖岸・・穏やかな天候の中行われていました。
海津漁業組合も、知人に聞きますと組合員数も少なくまた高齢化しているそうで
この独特な追いサデ漁法も、その光景を見ることも出来なくなることも目の前だって
いっています。
午後、用事で長浜市西浅井の親戚までちょっと出かけ、満開を愛でられなかった
海津大崎の桜木の下をドライブしながら・・・偶然に「追いサデ漁」の光景に遭遇でした。
あまり時間もなく、道路の上からでしたが・・散った桜木を真上に、暖かいお日様で無風。
ベテランのタイミングで遠くからですが、多くのコアユが網の中に入っていたようです。
追いさで漁・・ネットからですが。
湖岸の浅い場所にある石に付着している藻類を食べに来るコアユを、長さ5メートルほ
どのウオザを使って湖岸沿いに集めて、待ちかまえている叉手網(さであみ)のなかに
追い込んで取る漁法で、太古から行われていたそうですが、戦後大きく普及したそうです。
あまり上手く取れませんが、絵はがきや、風景写真には定番の風景ですね。
見ていると簡単そうですが・・きっと巧みの技が必要に思われます・・。