2011年08月20日 12:36
滋賀県は19日、近江米の初めての放射性物質調査を県衛生科学センター(大津市)で
行った。対象は高島市で収穫された早場米で、放射性物質は検出されなかった。今後、残
る18市町の米を9月上旬まで順次調査する。
17日に高島市今津町で収穫した早場米ハナエチゼンの玄米80グラムについて、セシウム
134、セシウム137、ヨウ素131の3種類の放射性物質が含まれているかどうかを調べた。
検出できる放射性物質は1キログラム当たり10ベクレル以上で、いずれの物質も「未検出」だ
った。
嘉田由紀子知事は「今後とも調査を継続し、消費者に安全で安心できる近江米を提供してい
きたい」とのコメントを出した。
県農政水産部の担当者は「県が測定してきた大気中などの放射性物質濃度は平常時の範囲
内で、米からの検出はないとは思っていたが、科学的に証明できて安心している」とほっとした
表情を見せた。
今回、調査対象となった近江米は23日午前、高島市のJA今津町総合営農センターから約90
トンが初出荷される。22日は、大津市と長浜市で収穫された米の調査を行う。
【 2011年08月19日 23時27分 】
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