高島音頭
投稿する話題の時期がずれているんですが・・ご勘弁を。
滋賀県では、江州音頭がもちろん有名なんですが、高島市では昔から「高島音頭」も
盛んに夏祭りの中心でした。でも、最近では数多くの「盆踊り」が実行されなくなり、世の
流れと思えば仕方ないのかもしれませんが・・・。
どこの地方にでも、夏になると盆踊りが行われていて、私の集落でも、8月の盆休みを
利用して壮年人間が中心となって盆踊りが復活していました。櫓は昔より寺の境内に
保管されており、私が幼いときはそれを利用して賑やかに威勢のいい音頭が聞こえて
いました。
こんな立派な櫓があるのだからと、それがきっかけとなり復活したのですが、毎年賑や
かに行われ、楽しみに都会から里帰りする人もありました。
県下では「江州音頭」が定番ですが、高島郡でも江州音頭が聞ける場所もあるようです
が、高島音頭の盆踊りも賑やかです。実際江州音頭と高島音頭の違は微妙で私には申
し訳ないですが分かりません。
しかし、数年前からちょっと休憩しています。経費も必要、準備スタッフの不足、盆踊りに
興味を示さなくなった・・若い人・・などで、櫓は眠っています。
私自身、盆踊りは大好きですが、この高島音頭の由来などは詳しくは分かりませんので、
高島音頭保存会の作られた冊子から抜粋させていただきます。
また、長文ですが・・ご了解下さいね。
高島音頭の由来
高島郡一円に伝承されている音頭で、起源は今より7百年程前より行われていたようだが、
高島郡は織田軍の兵火で神社仏閣及各主文化資料に至るまで焼失したので詳かにするこ
とは困難だそうです。
昔は当地高島郡より東浅井郡尾上地方、南は志賀小松方面まで行われていたようで、古
音頭本などによると音頭の文句に共通性がありまあ違いないと思われる。
当時の音頭は「村づくし」「松づくし」「色づくし」「役所づくし」などが用いられた。役所づくしとは
義経に関することを唄ったものである。
他所の民謡と異なり音頭の唄い方三味線の曳き方などに特徴があり踊りに使う櫓はこれまた
他所で見られない立派なものである。
天和貞享元禄のころ義太夫が盛んなとき当地にも流行した頃、音頭の節等も改良され義太
夫のさわり文句をそのまま取り入れ現存している。
当地の特徴や名所歴史伝説等も採り入れたものも多く唄われている。
高島おどり
作詞 水上ときを
揃えてしょ・近江の高島盆踊り・今宵は楽しくおどりましょ
未熟ながらも拍子をとりて・唄いますのは高島音頭・声はもとより文句もまづいところは
ご容赦あって・しばらくご辛抱願います
高島音頭はよい踊り・足腰動かしゃ丈夫になって・みんなの心もうきうきと氏神様のご
りやく受けて・よい子をもうけりゃ村のため・そして黄金の花ざかり
高島音頭はよい踊り・手足動かし腰も動かし輪になって・浴衣姿の娘さん踊る姿にちょ
いとほだされ・踊り明かそよ夜明けまで
高島音頭はよい踊り・あなたと一緒に踊りましょ・ゆうべのひみつを胸にだき微笑む顔が
希望にみちる・誰にも云えない二人の秘密・音頭の文句で聞かせたい
高島音頭はよい踊り・びわこの水で育っ娘・気立やさしく心も清く・それが誇りのおらが町
・ボインもホップもふくふくと・立派なからだは日本一
高島音頭はよい踊り・娘さんも若衆もよい人ばかり・よごれたところに憧れず家は栄えて
親孝行・元気で暮らせる喜びを・太鼓の囃子で感謝する
高島音頭はよい踊り・じいさんばあさん立ちんぼしている人たちも・踊りに入れば足のび
腰のび命のび・元のハタチに若返り・御利益てきめんこの踊り・そろって踊れる楽しさよ
高島音頭はよい踊り・一かけ二かけて三かけて・湖西線にも橋かけて・なにわ京都はひ
とまたぎ・近江の名所の其のひとつ・竹生島にも橋かけて・弁天様に願掛けりゃ・好きな
お方と結ばれて・新婚旅行はどこへゆく・ロンドンパリかアメリカか・お月様までまいりましょ
まだまだこの先読みたいけれど・まづはここらで一休み
マキノ名所
作詩 水上ときを
ここは近江の高島郡で・名所古跡たくさんあるが・高島音頭に調子をのせてさーーっさ
・これから読み上げまする・
古き昔をたづねれば・一夜の内に富士と琵琶とが出来まして・弁天さんの計らいで・
竹生の島が浮いてでた・その竹生島を目の前に・ながめ美しい岬さり・ここが海津の
大崎で・びわこの眺めここだけと・思わんばかりの美しさ・ここに名高きお寺がありて・
びしゃもんさんも祀られて・七福巡りのみなさんが・われもわれもとお参りなさる・大崎
街道さくらの名所・
其のかずほんまに六百あまり・これが名代の大崎桜・春の花に来る人は・近郊近在人
のなみ・その又桜の海岸え・文治三年二月のはじめ・義経主従が上陸し・それの岩こ
そ今なおのこる・西浜知内は漁師の町で・お守り下さる恵比寿さん・川裾神社に祀ら
れて・七福巡りの皆さんが・お参りする人かぎりなし・七月二十と八日は・川裾神社の
本祭り・子供みこしがお旅して・立派な祭りが行われ・いろ様々な店もでて・参道一面
人のうず海津のお寺で願慶寺・木曽義仲のよかり寺・鐘つき堂のそのそばに・ともえ
御前の墓のこる・古いお宮の天神様は・これ又名高きお宮なり・祭りは毎年四月にて・
春の祭りにふさわしい・蛙の鳴く音を聞きながら・宵宮参りも皆んなづれ・御輿かつぎの
若い衆が・はだか姿に化粧まわし・祭り祭りと待つのが祭り・済んだごえんが何よかろ・
姉さんそうじゃないかいな唄いながらのいきのよさ・姉さん祭りと皆が言う・マキノ白谷
温泉町は・天然ラドン温泉吹きいでて・特に湯元の八王子荘は・年輪会のみなさんや
・一般客も数多く・年中お客の絶え間なしマキノはスキーの名所にて・昭和四年に開発
されて・関東関西各地より・学生その他のスキーヤが・我も我もと人の波・・・・
それさーーーやっとこせ!!。
準備も大変・・・今ではギャラリーも少なくなり、生活の中での楽しみが変化してきた
証です。少しずつ、置き去りにされながら時代が流れていきます。
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