JR近江高島駅の東南約150mにあります。石垣に囲まれた小高い森が、大溝 城の本丸跡です。 大溝城は新庄城(旧新旭町)にいた織田信澄(のぶすみ)が、天正6年に築城し たもので、高島郡内の商家や寺院などを移して城下町を造りました。本丸の南 東の乙女ヶ池は琵琶湖の内湖で、古地図によると、大溝城はこの内湖を巧みに 利用した水城であり、「鴻湖(こうこ)城」とも呼ばれました。江戸時代に分部光信 (わけべみつのぶ)が大溝藩主になると、この地を陣屋として12代光謙(みつの り)の明治維新までその統治が続きました。