「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎

2011年09月16日

「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎
今津町旧川上地域での要となっている酒波寺ですが・・・

高島市北部、強い日射はなかったですが、曇り勝ちの湿度の高い金曜日になってしまいました。
天気予報どおり、午後の後半から雨も降り出しました、各小学校の運動場では明日の運動会の
用意がされていましたが・・・判断に苦労しそうな明日になるんでしょうかね。

正面から見ています酒波寺・・・
「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎

山本周五郎著の一つ「やぶからし」の一冊がある。その中には12編が納められている
のですが・・その中の1編「鉢の木」があります。


近くにありながら境内へはなかなか立ち入らない私ですが、今年の冬に用事で行ったとき
山門の張り紙に・・・この鉢の木の文字が止まりました。知人に図書館で借りてきてもらって
ようやく読んでみることが出来ました。

その短編の舞台が高島郡「酒波寺」なのです。ようやく半年過ぎて・・気になっていた山本周
五郎「鉢の木」でした。


昭和19年に発表された作品ですが、きっと山本周五郎氏も・・ルートは判りませんが、湖上の
蒸気船にのって今津に到着しその場所「酒波寺」に足を運んだのかも知れません。


壱式四郎兵衛は鳥居元忠の家来だったが、三年前彦石衛門元忠の意に
かなわぬ事があって勘当されたが、必ず帰参のかなうように計ろう・・望み
を棄てずに辛抱せよの旧友の言葉をたよりに、妹の萩尾を連れて退国し
遠いしるべの伝手でここ酒波の地に身を隠した・・


内容のこれくらいにしておきます。僅か20数ページの一編ですが、やはり知った地名の入った
物語には近親の思いで・・久しぶりの山本周五郎作品を・・まだ秋の夜長ではないような毎日で
すが、心の張り付いた時間でした。

ちなみに「鉢の木」は・・・・
鉢木(はちのき)は能の一曲。であり「質素だが精一杯のもてなし」の意もあり・・読み出して最後
にはこの一曲が・・酒波寺から見下ろせる「川上村」の富豪家で穏やかに唄われます。


高島市が登場する小説・エッセイが「今津町図書館のページ」に紹介されていますので・・



今年の春前・・・この張り紙を見たのですが・・・
「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎


境内から、旧川上村を見て・・・小説の中でも決闘の地として「津野神社」もあります。
「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎

弘法大師の銅像が・・・これは近年の建立だと思うのですが・・
「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎


お寺の背後から琵琶湖方面を見ています。
「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎


本堂へ登りゆく長い石段ですが・・・見上げるも良し、見下ろすのも良しでしょうかね。
「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎

以前は・・夕刻の音色が眼下の地域に流れていました。
「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎

境内に入る手前の山林には、毎年たくさんの「水引草みずひきそう」が見られます。
ここだけは、この小さな紅を見に・・毎年来るのですが
「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎


本堂の真後ろに・・愛宕神社の祠があって・・我が地域でも少し前までは、京都の
清滝にある「愛宕神社」に二人組になって代参していましたが、高齢になったいま
なかなか京都までいけず、毎年の冬・・愛宕参りはここへ参っています。
愛宕さん・・・護火の神様ですが・・
今日は、下からだけの拝見でしたが階段は辛くって・・私も高齢化??
「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎

この愛宕さんの階段横に・・目印の・・灯籠「愛宕」と刻まれています。
「鉢の木」は酒波寺・・山本周五郎





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Posted by 高島です at 17:51│Comments(2)高島市
この記事へのコメント
>small slopeさんへ
身近なお寺、なかなかじっくり散策出来ませんが…新たな発見、一杯ありそうなんで…また、お出かけ下さい。
Posted by 高島です at 2011年09月17日 19:01
お寺、参道からしか見たことがありませんでした。
広いんですね。
一度、ゆっくり訪れたいです。
Posted by small slope at 2011年09月17日 12:02
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